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2018年6月24日日曜日

第19回 消えた仲間マミおばさん

棒火矢の真美失踪

980年10月2日 砂海都市で土の精霊ベヒモスを破り千年都市に帰ってきたら大事件が起きていた。来恩に古参のバチスチーヌ、サラオーと若手の薫4人で出かけ、留守番は孟勺光45歳と綿毛の寧々21歳にお目付け役の棒火矢真美。自宅の金庫には8万ちかい蓄えもあり豪華な家に4人ならゆったりゆとりの悠々自適ライフを満喫できると安心していたのだ。
家を空けていたのは3ヶ月、冒険者の出張としてはさほど長い留守でもない。 まさか最年長の真美が失踪するなどとは予想してない事態。
寧々が出奔したならまだ解る、いかにもイケメンに騙されそうな綿毛だし使いもしない魔法を貯め込むへんな趣味とか不思議な行動が基本の娘だから。

『殺されたのかも?』
「棒火矢オバサンどした?」
他の留守居に訊いてみた
寧々「え?棒火矢さん?毎日広場で棒火矢見せびらかしてたみたいだけど?」
孟さんは「ん?実家に帰ってんじゃねーか?すぐ帰ってくるだろ」
年中家に居る孟勺光はうちの愛娘マデリンに懐かれてしまいおままごとの相手で忙しい。真美の動向にはまったく無関心だったようだ。

とにかく情報が欲しい。情報屋に300Gほど払い居場所を確認すると『東方都市のダンジョンにいる』とか
「家出ばあさんかよ」
「あいや誘拐されたんじゃ」
「最近物騒だからねこのあたりも」

スリルを求めて冒険に出たのかもしれないし誘拐されたのかも
真相は会って確認するしかない。パーティは千年都市で請け負うつもりだった依頼を諦めて東方都市に向かった。

途中で薫を狙う刺客、有名な賞金首コンビだった
道中で殺しても賞金は貰えない。どうせ襲うなら町中で襲ってくれとか思わないわけじゃないが賞金首にも都合があるんだろうな。

東方都市についたのは10月28日ぐらいだった。1ヶ月近くかかるのだ。
真美はダンジョンにいた
犯人は真由美、真美の「真」と真由美の「真」つながりで交流もあったとか真美おばさんが後で言っていた。

「さぁ帰ろう」と来恩
「え?」真美の返事
よそよそしい、そうなのだ真美は仲間意識はあるが実際にはパーティメンバーではなくなっていたのだ。
その証拠にダンジョンからでると所持金2万7千の半分1万3千を謝礼と言って押し付けてくる。
とまどう来恩たちを尻目に広場にスタスタと行ってしまった。

なんつーワナじゃ!!仲間をかえせー
せめて棒火矢だけでも置いていけ(本心)
動画





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